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岡田恵和の脚本て、ここんとこ「恋がしたい×3」とか「アンティーク」とかハズレが多かったし(注:「恋がしたい」は岡田さんじゃありませんでした)、新聞のTV欄でも評価がイマイチだったんで正直期待してなかったんだけど、これは「彼女たちの時代」テイストで好きかもしんない。つーか「彼女たち」が「思い出づくり」なら、こっちはもろ「ふぞろいの林檎たち」ですね。三流大学に通う平凡で目立たない主人公、美人だけどいまいち冴えない女性陣、運送会社、壊れかかってる元エリート、とか。田辺誠一野村宏伸が、結構クセ者っぽくて色々かきまわしてくれそうかな。

堂本剛君は、丸くなった事でアイドルとしてはマイナスでも、存在感がないというこの役には、ちょうど良かったかもね。「ふぞろい」では中井貴一の家族はかなり暗かったけど、この一家は明るくて、そこは救いになってるかなー。そもそもお兄ちゃんのクドカン目当てに見たわけですが、はじめ君めっちゃかわいかった!私本来ああいう顔って苦手なハズなんだけどな…。岸辺一徳余貴美子の両親も良いね。国仲涼子はほとんど初めてまともに見たけど…あれ、かわいいか?昔は栃木の中学の人気者、今は海苔屋のアイドルってのはぴったりかもしんない。いい子ちゃんぶってても、実は家で暴れたり、離婚経験者だったり、ちやほやされたくて同窓会に来たのに、自分より注目されてる柴崎コウに嫉妬したり、こういう子ってとかくおじさんとかウブな男にはモテるんだけど、女には嫌われてたりするじゃん。そういうのが良く表れてたかなと。んでそんなイモっぽさとは正反対のイメージな柴崎コウ。彼女も顔が濃すぎるというか、ああいう大人っぽい美人顔は、確かに子供の頃は「ブス」っていじめられちゃうかもなーと思ったり。キャスティング的には、みんなうまい具合にぴったり。

教室での独白シーンから後は、とにかく暗い。暗い話だよねえ。あの長セリフにはちょっと白けちゃったけど、最後突然の自殺のだめ押しで、つい「来週も見よう」と思ってしまった私。「眠れぬ夜〜」といい、暗い話が好きなのかなあ。なんだか今シーズンは、予想外に見る番組が多くなってしまって驚いてます。そういや今日からさんまとキムタクのも始まるし。これも「どうせ北川悦吏子だしー」とか思ってたのに、新聞ではベタ誉めなのよ。どーいうことよ。ま、見てみるまでわからないけどね。この日記的には、ネタに困らなくていいんですけど。妻夫木君は最初、「夢カリ」のオファーがあったそうで、こっちに出てた方が良かったのにな。ほんと、作品に恵まれてない人だ。でも妻夫木君がやりそうな役ってどれ?最初の案はもう一人同級生がいたのかしら。