#1「禁断の愛、再び」

野島ドラマの初回にしては、淡々としてあまり強烈な印象はなかったかな。私自身は前作に思い入れがないんで、特に「前の方が良かった!」とかいうのはないんですけどね。というかまだ何も話が始まってないんで、判断のつけようもないし。でも概ね評判悪いみたいですねー。それって役者さんの演技力がないとかイメージが合わないって事より、野島伸司の脚本が一番問題だと思うんですけど。藤木の役、余命半年で自暴自棄になってるとはいえ、普通にイケメンで(元)エリートで、女にモテモテってのはいかんでしょう。野島ドラマの主人公は、童貞でいじめられっこでことごとく女にはモテなくて、コンプレックスの塊みたいな奴じゃないと。そんなダサ坊が、女神のような美少女に愛されるというのが、世の男性達に受けてたわけでしょ?真田広之だってタッキーだって竹野内豊だって、みんな非モテキャラだったじゃない。

そこが一番の問題点かなあ。野島ドラマって基本的に上手い下手ってあまり関係ない気がする(評価は役のキャラ次第)のね。今回だと蒼井優(プールでキスした子)なんかは、かなり役得だし。ただ役者さんで唯一ダメ出ししたいのは、真野あずさ。手術室で怒鳴る演技の下手さに愕然ですよ。この人に狂気の役なんてできないって。もっと他にいい中年女優いっぱいいるだろうに、何で真野あずさなんだよー。ああ、これが桃井かおりとかだったらなあ。ソニンは予想以上に登場シーンが多くて、もしかしたら期待するほど過激シーンはないかも、と思いました。そっちは蒼井優とか真鍋かをりが担当かな。大倉孝二はただのいい人じゃなく、壊れてくれるのを希望。そしてマイスイート成宮君は、これまたインパクトある役でおいしいじゃん!窪塚の真似っていうのは演技のせいじゃなく、野島が窪塚を想定して書いてる脚本だからだと思うんですけどね…。


ソニンより体重が少なそうな成宮君。

色々なとこで初回の感想を読んで、あまりにも不評だったのでちょっと擁護モードになっちゃいましたけど。なんせ「空から降る一億の星」や「おとうさん」でも最後まで見た私ですからねー。そんなんに比べたら何倍もちゃんとしてるっつーの。そして何より京本政樹!彼が出る限り、絶対見るさ、ああ見るさ。もう出てきた瞬間、京本ワールド全開で笑った笑った。

−渡り廊下にて−
「英検を取得する子は意外と多いんだ。なぜだかわかるかい?」
「英語の教師が僕だからさ。」

−体育館にて−
「君は何かスポーツは?得意じゃないかな。だけど、何か顧問担当してもらわなきゃね。」(と言いつつバスケットボールをかっこよくシュート)

−視聴覚室にて−
「他の教師達は無能だ。でも僕だけは違うんだ。言っとくけどね、僕を見下そうとしてるんなら、お門違いだ。」
「準備室はいいよね。君が立ち入る事はない。」

もう来た来た来たーっ!って感じですよ。しかし未だにモテてるのかあ?そりゃありえないよ。なんか藤木や上戸彩だけだと普通のドラマっぽいのに、彼が出てきた瞬間に、画面が全く別の雰囲気になってしまうのが凄い。ネクタイの引き抜き方とか、タバコのもてあそび方とか、いちいち目が釘付けです。彼も久々の大舞台で張り切ってるんだろうなー。とりあえず来週も楽しみ。


出た!ピンクのカーディガン!特注で作らせてるそうですよ。