#1「医者って何なんだ!?」

漫画も読んだし、色々事前情報仕入れすぎた気がして、見る前は「ガッカリするかもなあ」と思ってたんですけどね。確かに前半は「BGMが大きすぎる上に合ってない」とか「妻夫木君やっぱカツゼツ悪いなあ」とか気になってたけど、あの患者から逃げ出すシーンからは、かなり引き込まれて見ちゃいました。うん、上出来じゃないっすか?原作ファンの方は「ここが違う」「あそこが違う」と不満もあるでしょうが、原作モノのドラマとしては、ここまで忠実に再現されてるのは珍しいですよ。漫画通りのセリフが多くてびっくりした。脚本家がいまいち知らない人で不安だったんですが、原作を下手にいじらなかったのは成功。元々面白い話なんだしね。

しかもちょっと変えてる部分(鈴木京香加藤浩次の役)も、逆にドラマとしては良かったんじゃないかな。あの漫画をそのまま映像化しても、ただクドくて暑苦しいだけになっちゃうと思う。役者さんの味が加わって、さらにいい感じになってると思うんですけど、って誉めすぎかなー。怪我の描写とかはまあしょうがないよね。思ったよりグロかったけど、原作では眼球飛び出したり、口が裂けて骨見えたりしてたから、さすがにそれは無理でしょう。これから先、特に未熟児をどう映すのか見物ですね。とりあえず初回一人ずつの感想としてはこんな感じ。

  • 妻夫木聡−本人も「はなまる」で言ってたけど、確かにカツゼツは悪い。でも目の表情は凄くいいんだなー。なんであんなに瞳がキラキラしてるのかしら!ちょっと情けない雰囲気もはまり役。ヘタレをやらせたら天下一品。
  • 鈴木京香−原作より大人っぽい役ですが、疲れた感じが色っぽくて良い。看護士には見えないけど…。
  • 加藤浩次−新聞のTV欄でも誉められてました。重苦しい話の中で、清涼剤的役割。英二郎との関係は、やおい女子が喜びそうですな。
  • 緒方拳−さすが緒方さん、と言いたい所ですが、敢えてここは厳しく。なんか口がちゃんと回ってなかったような?年なのかなあ。
  • 伊東四朗−これはねえ、絶賛!一番漫画と似てました。普段の伊東四朗じゃなかったので驚いた。
  • 杉本哲太−これも絶賛。一話だけの出番なのかな?勿体ない!
  • 三浦友和−ちょっと原作より悪キャラになってましたね。来週が楽しみ。
  • 小林薫−タイトルロールには名前なし。公式サイトには「店の客」と。何役なんだー?

ドラマ見終わった後に、夕方やってた番宣のビデオを見たんですが、妻夫木君て全然「俺が主役」とか「周りが超大物揃い」とかの気負いや緊張感がないのね…。そりゃ映画では何本も主役してるけどさあ、ある意味大物なのかしら。その辺ちょっと、同じ事務所のフカキョンと通じるものを感じてしまいました。


これこれ!漫画そっくりー!

とっさのポーズがこれなんだよねえ。可笑しい。

私はどっちかというとM寄りだと思うのですが、この時本気で「私もビンタしてえ!」と思いました。なんて加虐心をそそる子なんでしょう。

原作でもドラマでも、この場面で泣いてしまいました。ところでこの病院、「真夜中の雨」と同じ所かなあ?