#11「君の名は」その3

さーて、しつこく続けますよ。とにかく今一番思うのは、このドラマをリアルタイムで見られて良かった!という事。木更津の時もそう思ったけど、これ、後でまとめてビデオで見ても、絶対楽しさ半減だと思う。予備知識全くなく見られればいいけど、きっと「塚本君は女の役なんだよ!」とか「最終的には店長と赤羽ちゃんがくっついて…」とか、「クドカンの最高傑作だ」とか「最終回でコケた」とか、何かしら情報が耳に入っちゃうでしょ。そういう先入観一切なしで、毎週「うわーどうなっちゃうんだろう!」「えー?そう来るの?」ってドキドキハラハラしながら見る、これこそ連続ドラマの醍醐味だと思います。映画って絶対前情報があって、評判を確認してから見ますよね?でも連続ドラマってどう転んで行くのかが予測できなくて、ある意味賭けみたいなとこあるんですよね。もちろん映画に比べたら予算からして違うんだし、満足できる作品に巡り逢う確率って低いかもしれないけど、それでもたまに「これは!」ってのがあって。その時の嬉しさはひとしおですよ。これ、クセになります。

特にこのマンラブに関しては、構成が特徴的なだけに、ネタバレしてから見たら全然違うでしょうね。好きな所はたくさんあるんだけど、やっぱりこの構成の部分が一番感心したかな。登場人物のイニシャルがABC…で、一話二話ではなく「Aの回」「Bの回」と呼び、その回の該当イニシャルの人が主役、アルファベット順に片想いが連鎖して行く…。最初これだけ聞いた時も「すげー」と思ったんですが、それがHまで行ってリバースするとは!しかも片想いの矢印が逆になるだけでなく、A→BのセリフがまんまB→Aで再現される。これって木更津の「表と裏」の変則的な形?木更津の映画、五回目見た時に気づいたんですが(遅っ)、この「巻き戻し」って手法、あまりに情報量が多くて把握しきれない人(←私)に、もう一度「ああそんな事あったよね」っておさらいして見せてくれる効果があるんだなあって。マンラブのリバースも、「そうそう、最初の頃はそうだった。」って思い出させてくれた。「具が多すぎる」クドカンなり