#9

毎週のお楽しみがなくなってしまった…。非常に寂しいです。そもそもドラマをリアルタイムで見つつ、何回も見直す為に録画するなんて、「眠れる森」以来なわけですよ。でもあのドラマは、最終回でやられましたからね。一気にトーンダウンして、せっかく録ったビデオも、その後は見る事なかったです。だから木更津も、ちょっと危惧してたのですよ。最終回がコケたらどうしようって。IWGPも最後はあ?って感じだったしね。でもでも、結果大満足!すごく良かった。クドカンに一本取られました。トータルで見て、すごく完成された作品だと思う。私の希望としては、実は誤診でぶっさんは死にませんでした、みたいなオチは絶対やめて欲しい。確実に死んで欲しい。ただし、湿っぽく泣かせに走るような事はしないで欲しい、最後も笑わせて欲しいというのがありまして。これがちゃんと守られた上、更にひとひねりされて、伏線の張り方もすごく生きてて、最高でした。

前回の最後、時が経ったバーバータブチで働く公助とローズ。店にはぶっさんの遺影が。…A

今回の頭、ぶっさんの三回忌の後らしいキャッツの面々。あのとき生まれたとおぼしきマスターの息子は、公平と名付けられている。…B

現在のシーン。ぶっさん、東京から帰って倒れ、フラフラになりながら野球して、病院に運ばれる。…C

ICUでみんなが勝手な事を言いだし、心の中でつっこみを入れまくるぶっさん。美礼先生のしじみが取れたのを確認、「ほんとに良かった…」と臨終。…D

延長10回!霊安室で生き返るぶっさん。元気に野球する。…E

うっちーの英語のナレーション。字幕「ぶっさんは、それから1年以上しぶとく生きのびて、22歳でこの世を去りました」…F

倒れてから数ヶ月後?半袖のみんな、相変わらずのノリ。ぶっさん、オジー像のジョッキに入った自分の像を見て、「ちっちゃ!」で終わり。…G

これ、本当の時間の流れは、C→D→E→F→G→A→Bという順番なんだよね。例えばCで終わってたら、タイタニックとかビューティフルライフみたいな、よくあるお涙頂戴ドラマだった。Dで終わってたら、木更津らしいっちゃらしいけど、驚きがなかった。「死んだ」→「生きてた」→「やっぱ死んだ」で、二回どんでん返しあったからねえ。本当に死ぬ瞬間のシーンはなかったけど、かえってそれがじわじわと悲しくって、良かったなあと思うのですよ。最後はいつものように、つっこみ入れるぶっさんで終わったしね。主人公が死んだのに、こんなに笑えるドラマってある?私はIWGPより木更津の方が全然面白いし、作品として優れてると思う。視聴率悪かったけど、後々まで語り継がれる名作じゃないかな、これは。そうそう、この番組のプロデューサーって、私と同い年みたい。ちなみに女性ね。プロデューサーつうとおっさんていうイメージがあったけど、こういう人が活躍してるのって嬉しい。この人、IWGPとか天国に一番近い男とか、一連のあの手のドラマを手がけてるみたいです。クドカンと磯山プロデューサーの対談はこちら。

もうはまりすぎて、なんかどんどん長くなっちゃうんで、今回の小ネタのチェックは明日に。最後に妻夫木君について、一言だけ。「顔むくみすぎじゃ!!」