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先週「どっちに転ぶか?」と書いた木更津キャッツアイ、今週はかなりセリフも聞き取りやすく、テンポもゆっくり目で小ネタも控えめだったせいか、一回見ただけでちゃんと把握することができました。前回はうっちー一人が目立ってて、他のキャラの印象が薄かった気がしたんですが、今回はぶっさん、モー子、山口、オジーが良かった。特にぶっさん(岡田准一君)、先週はハイテンションなつっこみがまだ慣れてない感じだったけど、今週は大分良くなってたし、何よりシリアスなシーンはうまいねー。やっぱり5人の中では演技力はずば抜けてるわ。さすが主役。うっちーはまあ反則みたいな役だから置いとくとして、2ちゃんあたりだとバンビだけがやたら叩かれてんのね。ジャニーズだから仕方ないけど、私はバンビ、アニ、マスターはあんま差ないと思う。マスターってルシードのCMに常盤さんと出てる人だよね?
最初オジーを見た時から思ってたんだけど、あのキャラの感じ、根本敬の本に出てくる「千葉の田舎町で、熊系の動物的オーラを発し、駅にフリーパスで入って勝手にアナウンスをしているイイ顔の親父タカさん」っぽいんだよね。このドラマに出てくる人って、頭が弱かったり、半端者だったりが多いんだけど、町の人とは仲が良くて、お互い思いやってるとこがいいなあと思うのですよ。オジーが逮捕された時に、みんなが抗議したりね。これが東京や新興住宅街の話だと、いじめられたり無視されたりして、野島伸司みたいになっちゃうでしょ?先ほどの本から長々と引用しちゃうと、「千葉の田舎のどうしようもない部分を凝縮したようなK町だが、だがしかし、ハンパ者やワケあり者にとっても、人に言えない事情(例えばアソコの家は実の父と娘で夫婦生活してるべ、とか。とはいえ周りは当然知っている)を抱えた家でも、のけ者や村八分にされる事なく「まあ、よかっぺ」と受け入れてくれる懐の深さがあり、それがあの町を好ましく感じる理由なのだと思う。」まさにこれでしょう。最初タイトル候補は「春日部キャッツアイ」とか「西船橋キャッツアイ」とかもあったらしいけど、それだと中途半端に都会に近くて、この味は出なかった気がする。クドカンもこの根本敬の本読んでたんじゃないかなあ。木更津ののどかさと、80年代懐かしネタがすごくマッチしてて、とてもいい感じです。うん。
<今週のツボ>
- 朝から「ナウシカ」を見て号泣する山口と猫田
- 喫茶店「男の勲章」、店長は嶋大輔(当時の髪型)
- 復讐リストをつける美礼先生。「正」じゃなく「殺」の字で。
- 「よく考えたら死ぬのってぶっさんだけじゃん」「お前さらっとひどい事言うね」
- Vシネマ(哀川翔)のポスターだらけのぶっさんの部屋
- 「メンソール吸ってるとインポになるぞ」「お前はトゥナイト2かよ!」
- スポーツジムで、爺さん達に愛想ふりまく山口
- マスターのアフロの上に、ちょこんと乗った野球帽
- 回想シーン、高校生なのに全く今と同じ顔のオジーと山口
- 「堀ちえみって処女かなあ?」「俺は非処女だと思う。鼻先割れてるから。」
- その話を聞いて、号泣しているみんな
- ヤマンバ「西船にかっこいいホストがいんのよ」
- うっちーポケベルかよ!
- 「ミニモニテレフォン歌え!」
結構覚えてるでしょ?あと何かあったかなー。ドンドコドンのぐっさん、うまいね。こういう役に限るかもしれないけど。ただやっぱ素のあの人は好かんー。こないだ王様のブランチに岡田君が出た時、VTRメッセージで「岡田君はもしかして僕のファンですか?」とか言っててさあ、そりゃ芸能人なんて自己顕示欲の固まりだろうけど、絶対こいつ勘違いしてるって。またむかついちゃったよ。ま、ドラマが面白ければいいんだけどね。