#10「幼い叫び」

うーーーーーーん…(以下3分沈黙)。ドラマとしての出来は決して悪くないんですよ。全然及第点。でもやっぱり8話までの緊迫感は、もうなくなってしまった。最後は原作から離れた話になると聞いて、今まではドラマオリジナル部分の脚本がかなり良かったので、期待してたんですけどねえ。何度も言うけど決して悪くはなかった。でも出久根君の話、ちょっとベタ過ぎて陳腐だったかも。あの女の子はなかなか演技がうまくて、泣かせてくれたけどね。原作ではこの頃から斉藤が少しあきらめ始めるのに、ドラマでは相変わらず何も考えずに暴走してるように見えるし。まあ、最終回を前にして、急にキャラが変わっちゃったらダメなんだろうけどね。

しかし今までせっかく丁寧に作ってあったのに惜しいなあ。もうスタッフも力尽きてしまったのかな。当初はNICU3話、ガン病棟3話で終了の予定が、途中で急遽NICU4話、小児科2話に変更したでしょ。この変更って結構大変だったんじゃないかと思うのね。医療モノって、普通のドラマの倍ぐらいは手間がかかりそうだし。このドラマのメイクさんのサイトにも、「あまりのスケジュールのきつさに、誰も続編をやろうとは言い出さない」って書いてありました。そして途中から消えてしまった小林薫は何だったんだ?と思っていたら、女性週刊誌に「スタッフが川村ひかるのブッキングを忘れてしまい、彼女は海外ロケに。当日撮影に現れた小林薫は激怒して、帰ってしまった。」と載っていたそうな(ちなみに川村ひかるは、あの店で小林薫といちゃついてた女役ね)。現場の混乱ぶりが伺い知れますね。んーもうちょっと時間をかけて丁寧に作れれば良かったのに。その辺がTVドラマの限界なのかな。ま、とにかく今週の最終回を楽しみに待ちましょう。


ちょっと軽いシーンだと、妻夫木君はつい地が出てしまう気がする。

せっかく国仲涼子がデートに誘ってくれたのに、すぐ「帰る」とか言い出す不届きモノ。原作ではこの後酔った赤城さんに会って家まで送り、干してある派手下着を見てしまい、なぜか「クソー!楽しんでやる〜!!」とナースモノのAVを借りるのです。そして女王様のナースが男優を「研修医のくせに生意気なんだよっ!」とムチでしばいてるのを見て、斉藤は号泣。なぜこのシーンをやらなかったのかと!

犬でかっ!

加藤ボロ泣きしてたねー。すっかり俳優だわ。でも残念ながらこの泣き顔には萌えない…。