#9「決戦!さよなら母さん」

うう、今回もめちゃ泣けたよ…。間々田さんとか教授の「糞詰まり」とかでクスっと笑っちゃうシーンの後に、いきなり泣かせるセリフが出てくるから油断できない。そしてまたしてもパズルのように、全部の話がうまーく繋がっていてほんとに感心。かなり完成度の高い脚本でした。ただやっぱりこのドラマ、自分自身や身近な人の「死」について、一回も実感持った事がないような若い人には、ピンと来ないかもしれないなあ。

  • お母さんあっさり退院−−−たま子さん亡くなる
  • 木星オバサン「ちゃんと話してごらん。あ、そっかって、わかってくれる人だって。言えば必ず伝わるって。そういう人だって。」−−−響一「人間て考えてたより柔軟ていうか、話せばわかるっていうか、一生懸命言えば伝わるっていう。人間て思ってるほど怖くないんじゃないですかね。」
  • 基子、20年後の自分に絶望−−−この間飛び降りた子、将来に絶望 → 教授の答えは、「この先何が起こるかなんて、誰にもわからない。ただ自分で責任を取るような生き方をしないと、納得のいく人生なんて、送れないと思うのよ。」
  • お墓−−−教授曰く「死んだ人を忘れないように。でも安心して忘れなさいっていう為に、作られたものだと思うわ。」−−−つなよしの座布団−−−すいかの芽−−−「お墓って、終わりじゃないんだ。始まりなんだ。」−−−馬場ちゃんお墓参り

何回も言ってるけど、基子の境遇って、ほんと私とかぶりすぎてるんですわ。私も自分の二十年後って想像したら、(リストラされない限り)今の会社にいて、代わり映えのない仕事してるだろうし、その上母親の介護とかも当然してるだろうし。全く基子と同じなのね。だからって特別絶望的な気持ちになったりしないのは、元々あまり上昇志向じゃないせいかな。人は人、自分は自分だし。「悔いのない人生を送らないと!」みたいに力むのも苦手なんだわ。うは、典型的なダメ人間。

うーん、なんだかあまりに内容が濃すぎて、うまくまとめる事ができません。ごめんね。仕方がないので恒例のゆかちゃんモノローグを。ああ、今週でもう終わりかあ。めちゃくちゃ寂しい。馬場ちゃんどうなっちゃうんだろう。どうか心が温かくなるようなラストでありますように。

  「お父さん、人の縁て誰が作ってるんでしょうね。
   聞いた話では、神様があっちの紐とこっちの紐を持ってきては、適当に結んだりしてるらしいです。
   昨日会うこともなかった人が、今日なくてはならない人になってるなんて、他に説明のしようがないんですから。
   ちょっとした事ですぐにほどけて傷ついたり、なかなかほどけなくていらいらしたり。
   そしてどんなに親しくなっても、最後は必ずほどけて、終わりが来るのです。
   私には、どんな紐が結ばれているのでしょうか。」


二十年後の想像図。お母さんますます派手になってるし…。アゴで「ホラ」とかやるだけで、なんでもツーカーな二人がおもろい。

「人生何が起こるかわからない」と言った途端に停電。この懐中電灯ワザ、舞台っぽい感じの演出でしたね。泥船のバーテンが初めて喋ったのにも驚き。

木星オバサン、めちゃめちゃいい味出してたなあ。退院する時のおばちゃん達のリアクションとか、嬌声とか、リアルすぎ。

何十年ぶりかで甘栗を食べる教授。ここも泣けた。教授なりの、たま子さんとのお別れの儀式なんだなあって。

で、こっちは座布団を燃やして吹っ切ろうとする絆。ペットがいきなりいなくなったら、立ち直るの大変だろうなあ…。

おせっかいで「いらんことしい」だけども、素知らぬ顔してこんな粋な事してくれるお母さん、素敵じゃん。

今回は以前出てきたゲストが色々再登場したのも嬉しかった。はいりの部下が、みんな若くてイケメンなのがおかしい。



…なんて笑ってたら、泣きながら「早川〜、苦しいよお〜!」と逃げる馬場ちゃんに、胸を突かれる。馬場ちゃん犯罪者なのに、なぜか憎めないんだよね。