#5「父さん、私ダメ娘です」

ここ二週ぐらい、ちと気になっていた「イイ台詞を饒舌に語りすぎ」問題(大げさ)、今回は言葉ではなく、絵で見せてくれる場面が多くなってましたね。特に私がおっと思ったのが、基子のお母さんに対する想いの表現。絆に「親いるのにいないように暮らしたりして。」って語ってるとこ、公園で疲れた顔してアイス食べてるお母さんのショット、そして最後に基子からの絵ハガキ(内容は「元気ですか?」とか大したことない)が届いて、「ああ、基子。」とちょっと嬉しそうな顔。そこでハガキに滅茶苦茶イイ文章が書いてあったり、それ読んだお母さんが泣いたりとか、そういう押しつけがましさが一切なかったのが良かったです。今回は絆がお父さんの事で泣くシーンがあったから、基子はあっさりしたエピソードにしておいて吉。それでも後々考えると、じーんと来るものがあるんですよね。

今回のテーマは、やっぱり基子のこの台詞かな?

「そうやって馬場ちゃんの事もなかったことにして、エロマンガ家をクリエイティブな職業だなんて言い換えたりして、親いるのにいないように暮らしたりして。あるのにないことにするっていうのは、間違ってると思うんです。そんなに簡単に切り捨てて生きてって、それでいいのかなって、そう思うんです。いないことにされるのは、つらすぎます。」

基子は馬場ちゃんとか自分の親のことを「いないことにされてる」って言ってたんだけども、実は絆は、双子の姉が亡くなった時、父親がショックのあまり、自分を姉の名前でしか呼んでくれないという経験をしていた。うおー、それって「生徒諸君」でもあったよね!とか古い反応をする私。傷ついた絆は、ハピネス三茶の柱に「私を待っていてくれた人へ ありがとう」と落書きしていた。そして数年後、その部屋に住むことになり、その落書きを発見したのが基子。友達が馬場ちゃんしかいなかった基子だけど、馬場ちゃんとの写真の横に、新たに絆とのツーショット写真も加わった。いいねーいいねー。劇的な出来事があるわけじゃないけど、二人とも少しずつ、殻を破り始めているのね。

次回予告では柏原弟がゲスト出演?どうやら絆のお姉ちゃんの、元恋人みたいね。最初このドラマにはイケメンはいらない!と思っていたけど、もうここまで世界が確立されちゃえば、何が来たって大丈夫じゃないかな。それよりここんとこ馬場ちゃんの出番がないので、どうしているのか心配です。それでは最後に、またゆかちゃんのモノローグを。

「今日も郵便局のお兄さんは、来ることは来たのですが、
 永久(とこしえ)に札束を配達してくれそうにもありません。
 しかし、こんなことを言っている今も、誰かが誰かの為に、必死に走っているのです。
 今日も何もかも放り出して、誰かの為に、一生懸命走っている人がいるのです。
 お父さん、私たちが思っているより、世界は愛に満ちているのかも。」


腰みの付けて街を闊歩する教授。素敵すぎ。

もう、ともさかが可愛すぎる〜!中身も服も。これよく見たら、四枚重ね着してるのね。

父親の本棚、岩波のナルニア国シリーズの裏には、絆のエロ漫画が全巻揃っていた!これはね、泣けるっしょ…。しかし本名でエロ漫画描いてるのか、絆は。

帰るなりメロンを半分に切って、立ったまま台所で食べ始める父の後ろ姿。このお父さんも、あまりちゃんと顔映さないのが良かったな。

この泣き方はうまかったねー。目を押さえる指が綺麗だなあ、と思った。

みんなで即席アシスタント。「先生、もっと難しいことやりたいんですけど。」と言う教授、嬉々としておにぎり作ってる間々田さん、ゆかちゃんのねじり鉢巻きがカワイイ。

ごめんなさい、私、これダメ。なぜか「箸箱=ばっちい」っていう先入観が…。新品でもきちんと洗ってても、多分生理的に受け付けないわー。「湯飲みでお茶漬け」なら大丈夫。