#4「私、面白い人間ですか」

4話目。うーむ、全くクオリティ落ちてない。これはもしかしたらもしかして、本気で凄いドラマになるかもよ?脚本家の木皿泉さんというのは、夫婦二人合わせたペンネームだそうです。「やっぱり猫が好き」の数話や単発ドラマ程度で、さほどネームバリューはない方達だと思いますが、きちんと時間をかけて脚本を作り込んでるなあと感心します。ここんとこ、「あの脚本家なら」って期待させといて、裏切られるドラマが多いんですよね。撮影ギリギリまで書いて出し、とかじゃなく、もっと余裕持って作ってもらえるといいのにね。まあお金がないから大変なんだろうけど、現にこうやってちゃんと作ってる作品もあるんだから。

今回もまたクロスワードパズルのように、色んなキーワードが縦にも横にも張り巡らされ、それぞれリンクしているのでした。こういう伏線がたくさんある話大好き!それでいて全体としてはまったり、ほのぼのした雰囲気なのがいいんですね。えー気づいたのを挙げてみると、

  • なくしたもの→後に本人以外の人が発見
    • 基子の制服…絆がゴミ箱から拾う
    • 間々田の結婚指輪…教授が洗面所で見つける
    • ミッシェルの目…基子が部屋で見つける
  • 今まで日常的に続いていた事が終わる→結局元に戻る
    • 基子が初めて会社をサボる
    • 絆が漫画家を辞める
    • 教授が長年住んだハピネス三茶から、京都に引っ越す
  • なにかにハマるということ
    • 絆に恋してハマる野口君
    • プチプチと半七捕物帖にハマるゆか
    • お母さんはかつてお父さんにハマり、産まれた私にハマったが、妻や母親に飽きて出て行ってしまったのかな?と考えるゆか
  • 意外性・裏の顔
    • 「もしつき合ったらあなたは私に幻滅する」と言う絆
    • 一見タオルに見えるが、中には何か別なものが?
    • 刑事(片桐はいり)のなりたい物は、マジシャンの横にいる助手の女性
    • リバーシブルのベスト
  • 群れる女
    • 群れる女はモテない!「孤独なフリで殿方をゲッツ!」
    • ベストで後輩の人気者(=群れる女)になった基子
  • 御用提灯・十手・半七捕物帖

こんな感じ?もっとあるかもですけど。今回はとにかく片桐はいりインパクトが強烈でした。でもやっぱり基子に色々言って聞かせるシーンは、少し喋りすぎかなあって。凄くいい事言ってるんだけど、あまり語りすぎるとかえってこっちは冷めてしまう。それより私は、教授とゆかの話の方が、言葉で説明しすぎないとこが良かったです。ゆかちゃんほんとかわいいなあ。彼女っていつも他の人の騒ぎとはあまり直接関わらなくて、一人のほほんとしてる感じなんだけど、毎回最後のモノローグ(お父さんへのメール)でずばっと真理みたいなものを言っていて、一番若いのに達観してる感じなのよね。まあそういう役回りなんだけども、毎回このナレーションでうるうる来たりほんわかしたりして終わり、なので後味が非常にいいのです。今回はこんなセリフでした。

 「今、半七にハマってます。めちゃ面白いです。綺堂天才です。
  お母さんも、何か面白いことにハマっていたらいいのに。
  一つのことでなくていいから、明日も、次の日も、生きていたくなるような。
  それだけで幸せになれるようなものに、ハマっていたらいいのに。」


ゴキブリ用スリッパ。はいりのリアクションが最高。

ひーーコワっ!!この穴、効果的に使ってますよねー。

「こんな私でも好き?」といきなり鼻の穴に指突っ込む絆。金子君てやっぱりオカマっぽいなあ…。そこがこの役にぴったりでとてもいいわ。

豪快に桃を食らうはいり。もしかして後にハピネス三茶の住人になったりする?

目を付け替えたら「知性がなくなった」ミッシェルたん。

今週のウルウルポイント。「教授の約束はもう無効ッす。好きな時に出て行っていいデス ゆか」大人だなあ〜。

このリメイクかわいい〜!エルメスというかヴィトンでなかったっけ、こういうの。

本日のもたいさん「帰ってちょうだい」は綱吉に。