#6「恋する幽霊 秘密の再会」

お盆らしく、死んだ人(結・リチャード)・いなくなった人(馬場ちゃん・ゆか母の駆け落ち相手)との再会、という話。私、幽霊ってあんまり怖いと思わないのね。昔は人並みに怖がってたけど、父が亡くなってからは「幽霊ったって、元は私達と同じように生きてた人間じゃん。」て思うようになって。だから普通にリチャードに話しかける教授や、結を見たという基子を羨ましがったり、急いで外に追いかけて行く絆の気持ちはよくわかる。だって会いたくても会えないんだもん。馬場ちゃんと同じなのよ。でも「30年後に迎えに来て」って約束してたリチャードに、「あなたが死んだとき、この世は終わったと思ったわ。でも、終わらなかったの。生きてるのが楽しいの。ごめんなさい。あたし、変わってしまったの」と真剣に語る教授は良かったな。そう、教授は「真剣さ」にこだわる人なのね。痴話喧嘩の野次馬でさえ、裸足で駆けつけるほど真剣なのだ。

それにしても、基子と馬場ちゃんの関係はいいね。第一話を見た時は、お弁当の時に上っつらだけの会話をする程度の、ただの同僚って感じなのかなーと思っていたのに。事件が起こってみて、改めてお互いの存在の重要さに気づいたって事なのかな。馬場ちゃんの好物の「おのろけ豆」をお供え物のように積み上げて、思い出の喫茶店で待ち続ける基子。基子が絶対待ってると信じて、「ハヤカワ、これすっごくうまいから食べてみな」とだけ書いたメモを入れ、にお米を届けさせる馬場ちゃん。基子の為に、山ほどもずく酢を用意して待ってるお母さん。そして長居する基子に「気を遣わなくていいですよ。」と言うウエイターに、見ず知らずの馬場ちゃんに頼まれ、雨の中東京駅からお米を運んでくれた青年。人を思う気持ちってあったかいなあ。

しんみりする一方で、間々田さんは相変わらず笑わせてくれるし、ゆかちゃんは相変わらずかわいい。実日子ちゃん大きいパッチン留めが似合ってたな。それにしてもこのドラマは、安野とも子さんのスタイリングもさることながら、先週のナルニア国シリーズだとか、今週のレトロな名曲喫茶だとか、ごはんを黄色いルクルーゼで炊いたりだとか、オリーブ少女趣味な小道具満載ですね。衣装は全てアルマーニ、サングラスはレイバンシャンパンにミントチョコレート…なんて某ドラマとは、対極の世界だなあ。

んじゃ、今日もゆかちゃんのモノローグでおしまい。

「死んだ人と生きている人がごちゃまぜになった夜、私たちが食べたおにぎりは、この世のものと思えないほどおいしくて。
 食べられるだけ食べた後、深い眠りについた。
  もし宇宙人がこの夜の私たちを見たなら、生きている幸せがどんなものか、一目でわかったのにと思う。
 生きている幸せを見ることができるのは、そこから遠く離れた人だけなのかもしれません。
 幸せの真っ最中の本人は、きっと気づくことさえないのです。」


痴話喧嘩見物も終わり、片っぽずつサンダル履いて、ケンケンで帰る教授と基子。

間々田さんのプチ整形〜!ってぼく魔の田町浩二を思い出したりして。

行き詰まった男は植木を抜くの法則?でも野口君はスケールが小さいと。

この喫茶店、セットじゃないよね?どこにあるんだろ。

結ちゃんはコンサバ系なのか。胸の谷間が眩すぃ。

ちょっと舞台みたいな感じのファンタジックな演出。

おにぎりもおいしそうだったよー。微妙に大きさが違ったりするのがいい。

「私はツチノコを見ましたー!」と言いたくても言えない馬場ちゃん。この撮影、大変だったろうなあ。