#9「残された時間の中で…」

昨日は武井彩脚本だったので、普通につまらないドラマでした。ギバちゃんの顔芸ももう見られないし、やたら坂口&黒木がいちゃついてるシーンばっかりで、せっかくのおいしい新キャラ「ジョージ」もあまり出て来なかったし。その代わり、武田のシーンがたくさんあって、唯一の救いでしたね。というわけで今日はプチ武田特集。

まずジョージのやり方にみんなが反発するというシーン。上司によって仕事の進め方が変わってしまうなんて事、社会人ならみんな通る道ですよね。ジョージの言う「マニュアル通りにやれ」っていうのが、どうしてそんなにダメなのかわからないし、反対している理由が「宮田さんと違うから」ってのも何だかな。挙げ句の果てに「俺はあなたにはついて行けません!」とかキレて、出て行こうとする武田。


反抗期の中学生かい…。

このドラマにおける星野(武田)って男の描かれ方って、あまりにもひどくないですか?秋山(坂口)の完璧さを引き立てる為なのか何なのか、とても難関を突破した超エリートの宇宙飛行士には見えません。いっつも「俺はダメだよ…。」っていじけてばっかりだし、菊川のケツ追っかけては振られてるし、飲みに行く事しか考えてないし。なのに役のダメさと武田の演技のダメさの相乗効果で、逆になんとも言えず、愛着のもてるキャラになってしまってる気がします。ん?私もちとルナティックに洗脳されてるかな?

<初めて菊川とデート!の巻>

星野:オフをこうやって一緒に過ごすのは、初めてだよな。←純情な35歳
リサ:何?←聞いてないし
星野:あの、今日はなんで俺と?
リサ:私、これからは色んな人と接してみたいと思って。今までは何もかも自分の中で答えを出してきたんだけど、でも、それだけじゃなくて、相手との距離感の中で、何かを見つけることも素敵だなって思えてきたの。宮田さんがそれを教えてくれた…。←私はあんたじゃなくて宮田が好きなの!とアピール
星野:それって、友達が恋人になる可能性が出てきたってこと?←そんな事ひとことも言ってないと思う
リサ:あはっ、そういうことじゃなくて。←鼻で笑われる武田
星野:だよねえ。←この言い方が最高!

<鬼の菊川に容赦なく責め立てられる武田の巻>

星野:家族はまだ、俺がシャトルに乗ると思ってるんだよ。
リサ:だって、乗務員はまだ決まってないでしょ?
星野:決まりだよ。覚悟は出来てる。結局俺は三等賞の人生なんだよなあ。いつもそうだ。何をしても、平凡な結果に終わってしまう。勝てないよ、負け知らずの人生を歩む人間には…。←なんだか悲しくなって来ます
リサ:勝とうとしていないだけなんじゃない?星野さんはいつもそう。最初から勝てないと決めつけてる!←めちゃくちゃ怖い顔

(リサ、怒って歩き出すが、突然足を押さえてしゃがみこむ)

↑さすが元Jリーガー、抜群のダッシュで駆けつける!

星野:リサ、どうした!リサ、その足どうしたんだよお前!その怪我いつ?←すごい棒読み
リサ:(立ち上がりながら)野外訓練の時よ…。←2km転がったからねえ
星野:お前どうしてそんな無茶すんだよ!
リサ:あたしは、自分の代わりにふさわしい人が現れない限り、シャトルの席を譲るつもりはないわ。例えこの体がどうなったとしても。星野さん、自分を変えるなら今よ。ずっとそのままでいいの?←まさに鬼の形相。やっぱり星野を自分より下だと思っている事が判明。


そしてこんな、ハンチング帽をかぶったあからさまに怪しい新聞記者(昭和30年代のマンガみたいですね)に、酒を飲まされ、「いやあ、宇宙飛行士ってかっこいいですねえ。」とかおだてられた武田は、ポロっと坂口の過去を喋っちゃいます。ほんとにアホだ…。そしてそれがスクープになって坂口&黒木の立場がまずくなる。罪悪感にかられて、「俺、今から新聞社に行って来る!」なんていう単純バカっぷりも良かったですね。でもあの二人、それぐらいお灸すえられた方が良かったんじゃないでしょうか。仕事もほったらかしていちゃいちゃ鎌倉デートして、またこんな電波な会話してるし。

<今週のCOOL WORDS>

玲子:あなたの人生の中で、こうして私といられる時間はほんの一瞬…。早く出会いたかった。
秋山:時間なんて、一つの概念でしかない。←すごいへりくつ
玲子:じゃあこうして一緒にいられる時間は、全て永遠の断片かもしれない。一日も永遠、その一瞬一瞬も、永遠になる。←意味不明です
秋山:ええ。←納得してんのかよ!
(ここで玲子、腕時計を見るが、秋山がそれを手で遮って、無言で目を見つめ、首を横に振る…。むっちゃクサい芝居ですが、坂口君いっぱいいっぱいで全然演じきれてませんでした。草刈正雄だったら完璧だったろうに。)
玲子:ねえ、どんな子供だった?
秋山:いつも空ばかり見てた。←ロマンチストやね!
玲子:空?ふふっ、あなたが見上げてた空は、今も同じ?
秋山:どうだろう?自分が変わってしまったから。もうあんな風に、まっすぐ空を見上げることはできなくなってしまった。←あんま苦悩してるように見えないけどね
玲子:同じよ。だってあなたの目の輝きは、変わってないはずだもの。子供の頃のあなたを見てみたかった。←その頃もう大人だったくせに…

玲子:静かね。時間が止まってるみたい。時に流されない、強さを感じるわ。←なんでこう抽象的な会話ばっかすんのかね、この人達は
秋山:その強さを支える物もある。繰り返す変化の中から生まれた、大きな意思の力。変化があるからこそ、そこから揺るがない意識が生まれる。俺にとっては、あなたとの出会いがそうだった。←はいはい、わかりました

そして鎌倉から帰って来ると、黒木さんいきなりタンゴを踊り出す!ここ外ですよ!しかも坂口君まで一緒に踊り出した!ぎゃー!みんな絶対ヤケになってる!そしてなんかしらんが、でっかい月が出てきたーーー!!!


まさにルナティック!!そして部屋に帰った二人は、一緒にチェロをぎーこぎーこと楽しそうに弾くのでした。

音が出てないのがあやしい…。

で、撮られちゃいました!黒木さんを追求するオヤジ達の、エロい視線がエグかった。つーかなんであんな変なアングル多用すんのかなあ。顔半分だけとか。

えー、結局ぅー、今週はデートシーンばっかりで、またしても全然話が進展しませんでした!(いつもの事?)そういや前読んだ今回のあらすじに、「秋山はシャトルの打ち上げまでも一ヶ月しかないことにあらためて気付き、時間の一致にふしぎな思いを深めるのだった。」ってあったんだけど、そんなシーンあったっけ?ってビデオ見返したら、どうやら時間ギリギリに出勤した秋山に、ジョージが「まさか打ち上げの日も遅れて来るんじゃないだろうな?」ってイヤミを言って、その後秋山が「はっ」っとした表情をしてから遠い目をする…っていうのがあって。もしかして、あれ??うーん、わっかりにくぅー!

さて、来週はいよいよ最終回です!もちろん梅田みか大先生の脚本です!今までこの日記だけで楽しんでいた方々、この際ですから最終回ぐらい見てみませんか?私は既に、こちらに載っているあらすじを読んでしまったのですが(ネタバレが嫌な方は見ないように、ってそんな人いないか)、特に最後のくだりなんて、一体どうなるのか楽しみすぎて、仔犬のように眠れなくなりそうです。武田は一体っ!?