#9「恋のハッピーデート」その2

今回ちょっとおとなしい感じに思えたんだけど、見直してみたらかなり深いセリフ満載でした。絵だけ見てもわかりにくい部分が多かったので、ピンと来なかった人もいるかも?これは脚本のせいなのか、演出のせいなのかわかりませんが。裏Cの回って事で、一応千倉先生が主役っぽい感じだったんですが、正直8人の中でこの人って一番インパクトが薄くて。ベッシーとのモノクロのシーンも、初見では流し見っぽかったんだけど、セリフ書き出してたら、なんか泣けて来ました。いい女だよ、この人。

あと今回は、店長が心の声で会話するシーンが多かったなあ。今までは他の人の話に聞き耳立ててて、脳内で脇からツッコミ入れてるって感じだったのが、自分に対して話しかけてる人に、心の声で答えるっていう。で、それが忍っちだとエスパーで通じちゃうんだけど、赤羽ちゃんには全く通じない。その食い違いっぷりが最高でした。

TVライフのクドカン連載によると、このドラマは池袋や木更津と違って、ロケが少なくて撮影がもの凄くスムーズなので、脚本書くのがだんだん追いつかなくなって来たみたいで。それで苦肉の策として、店長を外に出す事にしたらしいですよ。ドラマの脚本て意外とフレキシブルなんですね。


宮崎吐夢登場>

「変態ですけど、何か?」

<わざわざ「本日貸切り」にして面接する店長>

食い意地の張った猫背忍ちゃん。そういや忍ちゃんは、のどぼとけを隠す為か、タートルの服をよく来てますな。
つーか店長、「後生だ忍君、もうメールはしない。尾行も無言電話も隠し撮りもしない。」って、そこまでやってたんすか!キモい!

<にせあやや登場>

「あんたが大将あんたが大将」

<「5.2ってどこの国の視聴率〜!!」>

ちなみに「マンラブ」第6話の視聴率は、5.2%でした。

土井垣「裏が良くないんじゃないかなあ。ドラマ同士がかち合ってるとか。」
江本「裏は釣り番組とニュースと演歌の番組、あと確か釣り番組。」
土井垣「誰もうちにいないんだよ、木曜の9時なんて。」
江本「釣り番組は二本とも10%取ってんの。」

きっとクドカンも、土井垣さんみたいななぐさめを散々言われたのだろう…。

<たまにはイボリーともセッションしようぜ>

なぜか今週はマッチ(ブルージーンズメモリーver.)になってるイボリー。赤羽ちゃんに振られそうなベッシーに、「タオル持ってけ、缶詰持ってけ、鳩サブレー持ってけ、眠眠打破持ってけ、誰だかわかんねえ女のカレンダー持ってけ。」と大盤振る舞いです。

<船越さんの百面相>


これは凄い!ほんとはもっと何種類も動かしてるんですよ。どういう顔の筋肉してるんだろう。船越さんの夫婦円満の秘訣は、「あまり家に帰らないこと」だそうです。

<一番上の子供は22??>
土井垣さんVSエモやんパパのシーン。松尾スズキの微妙な演技が凄かった。一見まともな事言ってるようなのに、よーくセリフ聞くととんでもないっていうのを、サラっとやってるんだよね。

「本来ならばこちら側から挨拶に行くべき筋なんですけれど、怒られるのがイヤで。」
「ちょっと待って下さい。確かに、お父さんのおっしゃる通り、僕はキズ物です。でも、それでもいいって彼女が言ってくれたんです。失敗してもいいって、いや、失敗したいって。そんなこと、4回目にして初めて言われましたもん。お父さんが反対したってね、僕はあきらめませんよ!うちにも娘がいます。だからお父さんのおっしゃってる事は、圧倒的に正しい。でも間違ってもね、意志は固いですもん。もう間違った方しか見てませんもん。自分が選んだ事はね、間違っても貫くべきだと思うんです!
…って、コスモレッドが先週。」


そしてお父さんが「勝手にしろ」と出ていってしまうと、「勝手にしろってどういう事だー!」と逆ギレ。最後の「初めて本気になったから、本気になっちゃった。」ってのも、文章としておかしいんだけど、なんかテンパってるのが凄く伝わるよね。

<「優作の店」にて>
引退するという千倉先生に、もう冷めてしまったベッシーが、口先だけの言葉を。

「好きだよ、もちろん。作家先生じゃなくたって、女将さんでも、巫女さんでも尼さんでも、ベッシーはマキマキの事が好きだもん。でも、やっぱりドラマは書いて欲しいなあ。だって会えないときだって、ドラマ見てればマキマキ気分になれるし、ドラマ見て、マキマキに会って、まだドラマ見て。もう〜一週間7日じゃ足りないって感じ?」


それを土井垣さんに報告すると…。

「60点だね。彼女相当参ってるなあ。何も言わないの。そういう時はね、真面目に答えちゃだめ。逆入っちゃう。」
「じゃあじゃあ、100点の答えって何だったんですか?」
「そんなの簡単ですよ。『君はもう、その答えを既に知ってるはずだよ。』」
「それかあ〜!!」
「あとこういうのも使ったねえ。『君が書きたいときになったら書けばいいさ。それまで、そばにいてあげる。』」
「すごいっすね。でも、よくよく考えるとひどいですね。」
「ひどいのよ、何もしないんだもん。そばにいるだけなんだもん。そばにい続けて15年なんだもん。」
「それはそれは、お疲れさまでした。」
「あとはよろしく頼むよ。そばに誰かいないと、だめになっちゃう人だから。」

過去の男と現在の男にこんな会話されてたらどうよ?で、土井垣さんのセリフそのまま言ってみたベッシーですが、「泡盛飲もうよ!黒豚一頭食べるわよ!!」と全然効き目なし。

<店長の直筆・その1>

今って求人で性別指定しちゃいけないんじゃなかったっけ?

<ベッシー小暮&忍っち夫人>

店長の妄想の中で踊る二人。塚本君、ビタミンすぅ〜マッチのCM同様、ダンスが微妙だわ…。公式サイトによると、この衣装は遠山ちゃんが着たものだそうで。塚本君、いくらなんでも細すぎ。

<赤羽ちゃんのラブレター>

赤羽ちゃんが店に忘れてった手紙を、こっそりやかんの蒸気で開けようとしてる店長。ほら、何気にヤバいでしょ、この人。自分でも「私のような妄想狂のおせっかい男」とか言ってるぐらいだし。
赤羽ちゃんから電話かかってきて、
「万次郎さんですか?」
「(違うよ!)」
っていきなり電話切っちゃうのがウケた。

<店長の直筆・その2>

一体何歳なんだ?この人。

<恋のハッピーデート!>
赤羽ちゃんに呼び出された店長は、忘れ物の手紙を届けろと言われたのだと思い込んでいるんだけど、実はデートのお誘いだったわけで。店長が来てくれたので舞い上がって暴走する赤羽ちゃんと、全然ワケわかってなくて振り回される店長が最高。

ヒゲ押さえてるよー。

「ねえねえ、おなかすいてませんか?」
「(すいたよ、もう2時だよ。帰りましょうよ。)」
「お弁当作ってきたの〜。てへ!」
「(ええ?)」
「6時に起きて作ったの。」
「(3時までに帰らないと、店開けられないよ。)」
「なんだか、気持ちがいいですねえ。」
「(ほんとだ。)」
「あの観覧車も乗ってみたいな。」
「(気持ちいい。今度忍君を連れてきてあげよう。)」
「来て良かったですね。てへ!」
「(てへ!って、それ流行らせたいのか?)」
「…。」
「(なんだよ急に黙って。変なの。ていうか帰してよ早く。3時までに帰って…、)」
「万次郎さんて彼女いるんですか!」
「(!!)」
「いやだ、ごめんなさい。うそうそ。そりゃいますよね。てへ!」
「(豆を焙煎するのを忘れた!くそお、こんな事なら昨日のうちに済ませておくんだった。頼む、マンハッタンに帰してくれ!)」


「(眠いのか?ああ、だめだ、どうする?隙を見て逃げるしかない!)」
「いやだ、のどがカラッカラ!お茶買ってきます!!」

「イボリー先輩たすけてー。」
「なんだよお、いい感じだったじゃねえかよ。シシシシ。」
「そうなのぉ!超超超いい感じなのぉ。男だよ店長。意外と男だよ!どうしよう、もう、がっつかれちゃった!」
「良かったじゃねえかよー。(店長逃げる)あ!あの野郎!」
「ねえ、どうなるの?この後私どうなっちゃうの?イボリー先輩!」
赤羽ちゃん、ベッシーと温泉行った時とほとんど同じセリフですわよ。

<店長の直筆・その3>

「これにて失礼 美味しゅうございました」と書いてあります。律儀に全部半分食べてる…。

キョンキョンかわええええ!!>

で、マンハッタンに帰って手紙を開けてしまった店長。赤羽ちゃんが「両親に出す手紙」と言っていたので、「なぜ私に対する恋文を、ご両親に書くのだ?」とか錯乱してます。つーかこのキョンキョンがほんとにかわいくてもう…。一話の時とは別人みたいなんですけど。

岩松了が忍っちの”お母さん”!!!>

この白猫と黒猫のトレーナー、よくおばさんが着てるよね。

すぐ「うなぎ食べて帰ろっか」って言うのがイイ。全然病弱に見えないし!

<ベッシーと赤羽ちゃん、別れ話?>

「千倉先生からね、結婚申し込まれたんだ。冗談でも勢いでもないのはすぐわかった。むしろ僕の方が、冗談にしようと必死で。」
「なんで?好きなんでしょ。」
「好きだよ、ずっと好きな人だったし。君と出会ってなかったら、OKしてたかもしれない。だけど、出会ってしまったから。」
「何それ?意味わかんない。」
「え?」
「千倉先生より上だって言いたいの?そう言ったら私が喜ぶと思ったわけ?冗談じゃない、比べないでよ。失礼だよ。先生にも、私にも失礼だよ。」
「あ、ちょっと!比べてないよ、比べてない。オンリーワンだよ。ナンバーワンよりオンリーワンだよ。」
「そういうのウザいんだけど。」
「ノブリン…。」
「ナンバーワンでもオンリーワンでもないの!ワーストワンなの!」
「どうしたの?こないだから、何怒ってるの?」
「わかんないの?」
「わかんないよ。全然わかんないよ。」
「ベッシーの事が嫌いなの!大好きだったのに、ベッシーがウダウダしてるから、大嫌いになっちゃったの!」
「どうして?ねえなんで?ちゃんと言ってくんなきゃわかんないじゃん!」
「わかってくれなくてもいい。」
「え?」
「あんたがわかってくれた事なんて、今まで一回もなかったもん。」
「あ、あんた?」
「あんたよ!ベッシーなんて、あんたよ!」
「何?何なの?」

見事に一話と逆転している二人。ベッシーも、赤羽ちゃんが言って欲しい言葉が全然わかんなくなっちゃってるし…。つうか赤羽ちゃんよ、店長はベッシー以上にわかってくれてないよ。

<こちらも立場が逆転>

「この薄汚い泥棒猫!」
「いやだあ、猫はいやだあ。猫はあんまりです。せめてヘビと…。」
なんで猫はイヤなんですか、小暮様。

<修羅場っすよ!>

いきなりケンカし始める二人の後ろで、オロオロしすぎの店長。

<「スラムダンク始めました」>
忍ママとの賭けに負け、ついに漫画喫茶になってしまった(スラムダンクだけじゃならないと思うけど…)マンハッタン。
んで店長が飛び出していこうとした時に、土井垣さんが「(千倉先生なら)優作さんの店だよ」と。なんとコスモレッドの正体を知っていたらしい!うむー?この辺、なんか伏線になってそうな気がする…。

<ピンクカッター!>

トナカイに扮した店長より一歩先に、コスモピンクが説教していた!赤羽ちゃんらしく、車に例えて。つかディーゼル車ってグループ魂の曲にもあるけど、クドカンこのネタ好きなのかしら。「うまい!腕を上げたなピンク!」とか後ろでやってるコスモトナカイ…。

<今週のCGはしょぼかったね…>

で、ここがいまいちわかりにくかったと思うんだけども、結局千倉先生は仕事に生きる事にして、プロポーズを断ろうとするベッシーに、わざとらしく「ごめん、酔っぱらってて覚えてないの。忘れて。」と。ベッシー、思いきりほっとした顔で、「残念だなー、ふられちった。女の子にふられたの、初めてかも。」涙ぐみながら、「やったー、一番だ。」と強がる千倉先生。お互いわかっていながら、本音を隠して芝居じみたやりとり、これが思いやりなんだよね。うーん、大人です。

赤羽ちゃんは「千倉先生と比べて私が上って言いたいの?失礼だよ!」と激怒してましたが、千倉先生は「ベッシーの一番(初めてふられた女)」になった事を喜んでる(これ、長年不倫してた千倉先生だと思うと泣けるわよね…)。前にも土井垣さんの「大丈夫」って言葉の取り方ってのもあったけど、クドカン恋愛論としては、「恋愛にマニュアルなどない」って事でしょうかね。どんなにいいセリフでも、相手によって反応は全く違う。同じ相手でも、タイミングによってまた変わってくる。やっぱりこのドラマは誰かに感情移入して見るものではなく、恋愛に振り回される人々の面白さを、客観的に観察して楽しむものなんでしょうね。そりゃ視聴率取れないわ。

<台湾バナナってこと?>
で、結局赤羽ちゃんと千倉先生も仲直りして、店長はまたおみやげにバナナをもらって「私はゴリラか?」。

<割烹着がかわいい>

忍っちはバイト続ける事になったものの、今度はお母さんまで働きたいと。店長に惚れたと。うーん、このキャラはあまり引っ張りすぎない方がいいような気がするんですけどねえ。