#10「恋人がサンタクロース」

今までの「えー?そう来る?」ってサプライズは、コメディとしての「オチ」というか、みんな笑えるものだった。だからまた今週も、「何か笑えるどんでん返しあるかな?」って期待してたら、なんと、泣かされちゃったよ!ううう、くやしい〜!木更津の時は最初からぶっさんの死っていうテーマがあったから、ホロリとさせられても別に驚きはしなかったんだけど、まさかこのドラマでこうなるとは。でも今回泣けたシーンて、ベッシーに図星言われる店長とか、待ちぼうけとか、土井垣さんの娘とか、みんながマンハッタンに戻って来てくれたとか、店長のみんなへの言葉とか、それでみんなが暖かい気持ちになったとか、全部恋愛とは関係ない部分なんだよね。恋愛の部分ももちろん「あーあるある!」のオンパレードなんだけど、やっぱりどこか俯瞰で見てる感じというか、描写が冷めてるんだよね。

私自身恋愛の話するのは大好きなんだけど、自分の恋愛はもう興味ないっつうかどうでもいい、ほんとに。なのでこのマンハッタンの非情なほどの恋愛模様が、妙にしっくり来るっていうか、「カップル成立したらめでたしめでたし」じゃないってのに、深く頷いちゃうんですね。多くの「オンリーユー・フォーエバー幻想」(ちと懐かしい)の人は、最終回は誰かと誰かがくっついて(店長と赤羽ちゃんとか赤羽ちゃんとイボリーとか店長と忍っちとか、色々あるだろうけど)…ってのを期待してるんだろうけど、私はむしろ誰もくっつかないで欲しいんだよなあ。その方がこのドラマらしくて。特に赤羽ちゃんとイボリーはダメ。あの二人は男女の関係になったらいかんのですよ。でもなんか今回、やけにベッシーとイボリーを対比するシーンが多かったのが気がかり。


<赤羽ちゃんの夢(後に正夢に)>

「間違えた!」
「間違えた?」
「うん…間違えた。恋愛てほら、周期じゃん。そろそろ誰かのこと好きになるよ〜なるよ〜、ほ〜らなった、みたいなタイミングでベッシーと出会ったの。でも果たして本当に好きだったのかどうかって言うと、微妙?」
「間違えたんだ。」
「ごめんね。」
「じゃあ、罰ゲームだ。」


赤羽ちゃんが再現フィルムの女に!

ベッシーがイボリーに!イボッシー!!
うなされて起きた赤羽ちゃんが二度寝するってのも、最後のシーンとリンクしてるんですよね。

<マザー忍>

結局お母さんもう全然出てこなかったね。忍っちに話しかけようとして、「しの、篠ひろ子」って店長…。

<イボリーの下品なアテレコ>

「先生、ノブリンなんだか熱っぽ〜い。」
「OK、じゃあベッシー先生がぶっとい注射してやるぞー。」
「そんなに太いの?」
「こんぐらいかな?」
「きゃあ無理無理〜!」
「いいじゃないかよー。」
「だめですぅ〜。」
「注射して欲しいんだろ?」
「いじわる〜。」
「して下さいって言えよ!…ひゃーっひゃっひゃー!この淫乱看護婦め!ざまあねえぜ!」
「セークーハーラー!」

<実際はこんな会話でした>

「ごめんね、この前からどうかしてるよね、私。」
「ううん、仕事だったらしょうがないよ。気にしないで。」
「怒ってないの?」
「全然、OK。」
「うそうそ、怒ってる。」
「怒ってないって。その代わり、土曜日どっか行かない?」
「土曜日はダメ!」
「日曜は?」
「ダメ!」
「いつならいいの?」
「イボリーが見てる。」
「あははは!じゃあまた今度ね。チャオ!」

<店長が幽体離脱!>

赤羽ちゃんと二人きりになって、ついに喋ってしまった店長。しかしやはり「もう一人の自分」がツッコミを入れてしまう…この時点では。

「川越には江戸時代の町並みが残っており、関東の京都と呼ばれている。」
(そんな豆知識を披露してどうする!)
「じゃあ小田原城でも。」

渋い。

<ついにカラオケ導入!>

♪マンハッタンデーブデーブ

<ベッシー、自殺未遂>

千倉先生のアドバイス通り、狂言自殺を図ったベッシー。単刀直入に「睡眠薬」と書かれた瓶がいいね。結局失敗に終わったわけですが…。

<店長のはしゃぎっぷりが泣ける…>

パーティーをマンハッタンでやると思い込み、準備に大わらわの店長。パスタといい、結構のめり込みやすいタイプなのね。

<コスモピンクの正体>

で、タクシーのトランクからコスモピンクの衣装がはみ出てるのを発見した店長。やっぱり赤羽さん!と思った瞬間、イボリーがそのタクシーに乗って去ってしまう。イボリーおいしすぎ。

<リバースB>

前にベッシーが部屋に来た時と真逆になってる。ベッシー、千倉先生との事を赤羽ちゃんに相談していたのに、今度は赤羽ちゃんとの事を千倉先生に相談してるし。とりあえず消臭?ってファブリーズしてるし。

<おおっとお宝画像!>

せっかく谷間見せたのに、ベッシーは帰っちゃったわけですが…。

<どうなっちゃうの?>

軽井沢もいよいよクライマックス!なんとジェニーも赤いトレーナーを!こっちもむっちゃ楽しみだわー。

放送禁止用語連発>

「聞きなさい赤羽ちゃん。あんたのやってる事は、徹夜で並んで大好きなGLAYのコンサートの切符を手に入れたのに、結局見に行かないようなもんなのよ。」
GLAYあんまり好きじゃないんで…。」
「今は好きじゃなくても、ベッシーの事好きだった気持ちは嘘じゃないでしょう?一回ぐらいいいじゃない!」
「何の話ですか?」
「ファックよ!」
(日本人でファックって言う人初めて見た…。)
「先生はファックしたんですか?」
(あ、赤羽さんまで。ああ…。すみません、すみません。)
「したわよ。」
(ええ〜??)
「つき合ってたのよ。ない方が不自然でしょ。」
(確かに。でも敢えて聞きたくなかった。)
「それが、現実よ。」

BとCってほんとにしてたの?嫉妬心からでまかせ言ってるようにも感じるけど。でも結局これが効いて、赤羽ちゃんは泣き、酔いつぶれ、仕事を休み、そして店長一本に絞ることにした…?

<オー、アイボリー!>

「このチンピラ外人ABC!」とか「イボリー拳!」とか、熱川行った時のベッシーとまるっきり同じなんだよね。ただ全然かっこよくないし、赤羽ちゃんは寝ちゃって見てないし。

<袋とじ>

土井垣夫妻、早くも危機?つーかクドカン、袋とじ好きだねえ。

<ふなこっさん…>

ここのシーンの早口とハイテンションぷり、凄かった。「ジングルベールジングルベール鈴ヶ森〜♪」って。

<背景がマンハッタンに!>

「今まで回りくどいことばかりして、すみませんでした。単刀直入に言いたくて、来てしまいました。あなたが好きです。大好きです。それだけ言いたかったの。」
「待って下さい。私も、あなたが好きだ。だがコーヒーも好きだ。どっちも好きだが、二股はかけられない。つまり、」
「つまり?」
「人間の中で、一番好きだ。」

なんてストレートな告白!もう店長のツッコミ別人格も現れてません。それなのに店長ったら、また傍観者に戻っちゃって、ベッシーを応援しようとしちゃいます。

<マテリアルガール?>

曲は「飾りじゃないのよ涙は」でしたけどね。松岡君の踊りって初めて見たかも。

エスプレッソに例えてベッシーを説教しようとした店長が、逆に説教されてしまう。

「あんたなんかに言われなくてもな、自分が一番良くわかってんだよ。でも、どうしようもないんだよ!何やってんだよ。何が目的なんだよ。」
「いや、私はただ、お客様においしいコーヒーを…。」
「黙れ偽善者!」
「ぎ、偽善者?」
「だったら僕も言わせてもらう。君にはグルーヴ感が足りない!ダンスに例えるなら、頭で覚えたステップを繰り返してるだけで、面白みがない。躍動感とかエモーションとかスリルとか、そういうの全然感じられないよ!」
「いやあの、ダンスは専門外なので…。」
「赤羽さんの事好きなんだろう?僕も、彼女を愛してる。だけど君は、僕と同じステージに立とうとしない。お客さんとかコーヒーとか言う前に、まず自分だろう!いいか店長、僕の人生と経験と魂を込めて言わせてもらう。心の赴くままに行動する、それがグルーヴだよ。エモーションだよ。」

これガツーンと来たっす。ベッシーかっこいい!

<店長の携帯>

赤羽ちゃんと忍君しか登録してないのね。

<誰も来ない…>

時間を過ぎても誰もパーティーに現れず、星飛雄馬状態の店長。うう、寂しすぎるやん!赤い女だけ間違えて来たけど、勝手に食って勝手に「ボヘミアン」歌ってるし…。

<こんなに必死なベッシーを見るのは初めて>

「もうわかんないよ。色んな女の子とつき合ってきたけど、君みたいな子初めてだよ。毎年クリスマスは夜景の綺麗なホテルに泊まって、お正月はハワイかグアム、お誕生日は薔薇の花束って、そういうやり方しか知らないし、できないんだもん。なのにこんなイモ虫みたいな男に負けるなんてさ。簡単に理解できないよ。」
「かわいそ。」
「かわいそうって言われた。」
「でもごめんね。好きになっちゃったんだもん。」
「じゃあ僕は?」
「間違えた。」
「間違えた?」
「ベッシーの事、間違えて好きになっちゃった。ごめんね。」
「何それ。何それひどいよ。こんなに好きなのにさ。君に好かれようと必死なのにさ。ダサ。すごいダサいじゃん。かっこ悪いったらありゃしないよ。ああ、このかっこ悪さと一緒に、君の事も忘れちゃいたいよ。」
「忘れちゃやだー。しょうがないじゃん間違えちゃったんだもん。」
「じゃあ、罰ゲームだ。」

赤羽ちゃん確かにひどいんですけど、前にベッシーにもひどいことされてるもんなあ。「千倉先生は誰かついててあげないとダメな人だから」とか言われてさ、「じゃあ応援する!」なんて言ってしまったり、呼び出されて「寂しくて誰でも良かった」って言われたり。「忘れちゃやだー」つうのも、相手に言うかどうかは別にして、みんな思う事ですよね。「♪私を許さないで 憎んでも覚えてて」byユーミン

<このドラマ知ってる!>

船越さん、幹事なのになんで金沢にいるのよ!忍っちの「なんか三々五々って感じなんで…。」ってセリフがツボった。

<ドレスアップ忍っち>

かわいいじゃないか!!

<この構図は木更津の最終回…>

前に店長が家出してみんなで悪口言ってた時、彼は文字通り「蚊帳の外」だったのが、今はみんなの真ん中にいるよ…。

「土井垣さん、結婚おめでとう。」
「江本さん、お体だけはお大事に。」
「忍君、いつも助けてくれてありがとう。」
「千倉先生、最終回楽しみにしてます。」
「船越さんは今日ロケで来れないけど、これからもお仕事頑張って下さい。」
「別所さん、あの…あのなんか、かっこいいです。」
「赤羽さん…。」
「やだ、店長顔赤くなってる。」
「マンハッタンが今日までやってこれたのは、皆さんのおかげです。」

これで泣かずにいられましょうか!で、最後にイボリーが、「あれ?俺は?俺はなんだって?」とオトしてくれました。

<コーヒーで乾杯!>

忍っちが初めて淹れたコーヒーだよ!つうか店長死んでるみたいだなほんとに。そしてみんな、「じゃあ明日もマンハッタンで。」「おやすみなさい。」と帰って行きました。とてもいいシーンだったんですが、松尾さんが「寝ないけどね。」って何気なくアドリブかましてました(若菜ちゃんが素で笑ってた)。

<お宝画像その2>

忍っちの計らいにより(ってこれどういうつもりで用意してたんだ?)、一人残った赤羽ちゃん。店長一度目を覚ますも、即二度寝


リバースしてからはずっとそうなんだけど、見事に前と立場が逆になっていて、同じセリフやシチュエーションがたくさん出てくるんですよね。うーん、また最初から見直したくなって来た。今回はほんとに最終回のような終わり方だったんで、来週は木更津でいう「延長十回」になるんじゃないかと。クドカンは「度肝は抜かなくても小肝ぐらいは抜きます」と謙遜していたけど、きっと「ありえねえ〜!!」というむちゃくちゃくだらない結末になるんだろうなと、期待してます。ああ、終わっちゃうの寂しい。