#3「ロマンスの神様」その2

何度も言うけどこのドラマ、初見だと気づかなかった細かいセリフや伏線が結構あって、二回三回と見るとどんどん面白さを増しますねえ。片思い連鎖の形も、A→Bは出会ってすぐ惚れ、B→Cは長年の片思いを告白、C→Dは8年間不倫の仲、D→Eはファンていう、ちゃんと全部違うパターンなのね。その上一回終わったと思ってたAとBが、予告でベッドインしてたりとか、D'(奥さん)が出てきちゃったりとか、ますます複雑に。いやー、これ最後には一体どうなっちゃうんだろう?木更津の時もそうだったけど、ほんと展開が予想できないんだよね。というかこっちの予想を遙かに上回って来るんだよ。クドカンの頭の中ってどうなってるんだろう。

で、どうやらこのドラマには毎回の「お約束」があるらしくて。

  • タクシーを拾う土井垣というオープニング
  • 店長が心の中の賭けに負けるたび、マンハッタンが純喫茶から遠のいていく
  • そして忍君はその賭けが負ける事を見越して、ちゃんと準備している
  • 再現フィルムの合図は、「聞かせてちょうだい。」、終わったら「よく話してくれたわね。」
  • 二人の恋を成就させる為、店長がネクタイとベスト、ヒゲを取り、自分の姿は見せずに、コーヒーに例えてアドバイスする
  • そのおかげでラブラブになった二人の、ありえないCGでのロマンチックなシーン
  • うまく行ったと思ったら、ラストにどんでん返し

クドカン曰く、「昔のドラマは『トミーとマツ』みたいなお約束が必ずあったので、それを取り入れたい」と。そういや今回、神田でFAX音を聞きつけた店長の耳がピクピクしてたのって、ちょっと「トミ子」っぽかったね。

それではお待ちかねの(?)小ネタ集です。

<千倉先生の呼び名>
ベッシーは「マキタン、マキマキ、マキエモン、マキアート」を提唱するが、本人に却下される。店長は心の中で、「マキロンがいいよ!」と。ところがなんと、土井垣は「マキロン」と呼んでいたのだった。

<意外と芸能ニュースに詳しい店長>
「8年前といえば95年…貴乃花河野景子が結婚した年だ!」
「15年前…明石家さんま大竹しのぶが結婚した年だ!」

クドカン、このセリフ好きね>
「さよならなんか言えないよ、大バカヤロウ!」
(マッチの「ブルージーンズメモリー」より。木更津でもあったね。)

<松田じゃないのかよ!>
「優作さんが生きてたから…15年ぐらい前?ま、優作さんてのは二丁目のオカマなんだけど。」

<ベッシーと土井垣>
「ベッシーが太陽なら土井垣は土星
「割れたカップで飲む蒸らし過ぎたコーヒーと、新しいカップで飲む淹れたてのコーヒー」

<船越さん、変態…つうかヅラ…。>

「あたし、いっぱい踊って汗かいちゃったの。」
「そのままがいいんだよそのままが〜。」

<ねずみつながり>
「千倉とベッシーはねずみ年」「ねずみの文鎮」「『6時15分でちゅー』のねずみ」(これ、モロ「めざましテレビ」だよね)

<土井垣の目>

エモやん以外の人はモザイクかかってる!

<エモやんと言えば>

店長は江本孟紀と勘違い。つーか写真隠し持ってるのかよ!しかもこんなファンキーな時代の!

<土井垣春子のハンカチ芸>

バナナ

ブラジャー

猫耳

再びバナナ

<忍君は声優ヲタなのか?>
先週書かなかったけど、予告で土井垣の奥さんがYOUってわかった時、「もしかして声優夫婦?」って思ったんですよ。ビンゴ!彼女の仕事は、例の「6時15分でちゅー」ネズミ、アリーMYラブ、そしてまた「長老」のアニメ!来週夫婦でこのアニメを実演してくれるのかな?

<やさぐれ女に戻った赤羽ちゃん>

いやー、マジでいいっすよキョンキョン。評価急上昇っすよ。尾美としのりとの「なんだって?」「誰が?」の応酬も面白かったし、ベッシーとのシーンも凄く良かった。特にこのケリ!
「好きな人とつき合うのって、大変なんだよ。」
プレイボーイのベッシーが、千倉先生の前では全然ダメダメなのね。

<「きゃっ!」って>

「閉めて下さい!…っすよ。」店長はまだ何も気づいてないようだ。

<千倉真紀の処女作は「ママとまーくん」(ごっつええ感じか?)>

なんと、千倉の再現フィルムも猫背椿!さいこう!千鳥足とかめちゃおかしかったです。決めセリフは「ばっかやろーい!」。エモやんのもやるのかな。

<土井垣の指毛>

再現フィルムの土井垣さん、すげえ指毛つけてる!と思ったら、

その後のシーンで本物の手もアップに。なるほど、松尾スズキは素で毛深いってわけね。

<中央線に乗ってる店長>

松岡君この一瞬のためにほんとに乗ったの?

<お約束のシーン>

今回は今までほど「んなアホな!」度は少なかったかな。

<これまたお約束のどんでん返し>

いつの間につき合ってたの?この二人。

今回のメイン、千倉と土井垣(森下愛子松尾スズキ)って、一番年齢の高い組み合わせなんだよね。大体この二人が主役だなんて、「白い巨塔」の裏で(野球でずれたけど)ありえないっしょ!私、松尾スズキの演技見るの初めてなんですけど、この人ってぶっちゃけうまいの?良くわかんなかった。いかにもスケベでモテそうな中年フェロモンてのはわかるんだけど、真面目にかっこいいセリフ言う時が、どうもイマイチな気がして。なんかメリハリがないんだよね。単に見慣れてないせいなのかなあ。脚本が良かっただけに、ちょっとそれが心残りでした。来週は土井垣が主役の回なのに、大丈夫かなあ。若菜ちゃんの健闘を祈る!

P.S.公式のミッチーインタビューによると、一話の「素直にI'm Sorry」というセリフは、やはりアドリブだったそう。キョンキョンが素でにやけてたように見えたので、そうかなー?と思ってたんですよね。