#10「胸をはっていますか」

健一(時任三郎)と実(柳沢慎吾)は、人手が足りない仲手川酒店を手伝う事に。実は綾子(中島唱子)を呼び出し、昼食を作らせたりして、健一達に虚勢を張る。ふいに修一(国広富之)が店に現れ、良雄(中井貴一)達の友情が羨ましいとつぶやき、自分も手伝いを始めた。寂しそうな修一を見た良雄は、修一と夏恵(高橋ひとみ)を仲直りさせる為のパーティを開こうと計画する。一方耕一(小林薫)はついに幸子(根岸季江)を発見、夜に戻ると連絡があった。愛子(佐々木すみ江)が荒れるだろうからパーティは中止しよう、と言う良雄に、修一は「みんながいて賑やかにしていた方がいい」と提案する。

実は愛子の苦労を知って、自分も両親に優しくしようと決心するが、帰るなり父親に怒鳴られてまた反発してしまう。健一は意を決して、内定取り消しを報告しようと母親に電話。ところがこの間とは手のひらを返したように罵倒され、電話を切ってしまう。実は綾子を迎えに行くが、お嬢様だとばかり思っていた彼女の家は、とても裕福そうには見えなかった。留守だったので商店街を歩いていると、たこ焼きの屋台でバイトしている綾子を発見。実に渡していた金は、バイトして稼いでいたのだった。「あんた、いい女だな。」「私の良さをわかってくれる、優しい人だって思ってた。」仲手川家に全員集合、修一と夏恵も元のさやに戻りそうで、皆で楽しく宴会していると、耕一と幸子が戻ってきた。「俺は幸子じゃなきゃ嫌なんだ。」と切々と語る耕一に、若者達は感動する。−そしてとある企業の入社試験会場。人事担当が控え室に入ってきて、有名大学の学生だけ別室に移るよう指示する。ふてくされる実に、健一は「胸張ってろ、胸!」とハッパをかける。

というわけでついに最終回でした。途中で何回も放送がすっ飛ばされたので、やたら時間がかかったわけですが、「え?もう最終回?」って感じでしたね。そっかー、パート1てここまでだったんだ。パート2の記憶とごっちゃになってる部分もあったみたいです。こうなったら続きが見たいけど、やらないんだよね…。

<有名なあのシーン再現>

愛子「幸子さん。」
幸子「はい。」
愛子「別れる決心してくれたんでしょ?してくれたから出てったんでしょ。だったらその決心通してちょうだい。」
耕一「お母ちゃん!」

愛子「耕一は、いい年してなんでそんなつまんない意地張るんだい。世間にはいくらだって女の人いるんだよ。どうしても幸子さんじゃなきゃなんて、そんな甘い事。このごろは若いもんだって言わないよ。もうちょっと後先考えて、先行き不幸にならないような相手選ぶもんだよ。幸子さんがその気になってくれたのに、なんで探して呼び戻すような事するんだい。認めてんだよ、幸子さんは。自分で嫁の資格ないこと認めてんだよ。」

耕一「もうよせよお母ちゃん。もうよせ。若いもんがどうだか知らないが、世間がどうだか知らないけど、俺は幸子じゃなきゃ嫌なんだ。お母ちゃんはそんな事信じないかもしれないけど、そうなんだからしょうがねえ。こいつがいいんだからしょうがねえ。(健一達に)おかしきゃ笑ってくれ。」

健一「いえ。」
実「いえ。」
耕一「甘っちょろくても、こいつと暮らしたいんだ。仲良くやってくれよ。頼むよ。」

良雄「やるさ。仲良くやるさ。」
耕一「俺達も、お母ちゃん大事にするからさ。(健一達に)…悪かった。しらけたね。」
健一「いえ。」

陽子「いいえ。」

夏恵「そういう、そういう恋愛したい。」

晴江「あたしも。」

綾子「あたしも。」

実「なんか俺、なんか感動したっていうか…」

そういやパート4の最終回でも、無理矢理勢揃いで終わったんだったわ。このシーンのオマージュだったんですかねえ。