#3「生き生きしてますか」

日曜日。晴江(石原真理子)が起きると、陽子(手塚理美)が「急に親戚の家に行かなきゃいけなくなったの。」と言う。晴江に「嘘ついてるでしょ。」と突っ込まれ、「そんな風に人を疑うなんて!」逆ギレしてしまう陽子。でも実は健一(時任三郎)と、横浜でデートの約束だったのだ。デート中に健一は、自分はエリート一家の落ちこぼれで、京都の家族とは疎遠になっていると語った。健一に置いてけぼりにされた実(柳沢慎吾)は、看護学校の寮に行って晴江を誘う。ところが晴江は良雄(中井貴一)の事ばかり気に掛け、「家に行こう」と強引に実を連れて行く。その頃良雄の家にちょうど綾子(中島唱子)が現れ、鉢合わせした四人はグループデートすることに。しかし晴江は良雄にベッタリで、実と綾子は面白くない。自信喪失する綾子に、実はつい「あんた綺麗だよ。」と心にもない事を言ってしまう。良雄は晴江といても、夏恵(高橋ひとみ)の事が頭から離れなかった。

デートの帰り道、高速を降りて寂しい道を走る健一に、「男の人ってすぐそういう事考えるものなの?」と陽子。冗談めかして「こんな物持ってるのよ。」と痴漢撃退用のブザーを耳元で鳴らすと、驚いた健一は車を畑に突っ込んでしまう。「何考えてんだよ!」「そっちが悪いのよ!」険悪なムードになってしまう二人。一方良雄は再び夏恵のマンションを訪れるが、彼女は留守だった。修一(国広富之)に「あんな仕事をさせていいんですか?」と詰め寄る良雄。修一は「彼女が自分の意思でしている事だ。」と取り合わない。デートでの喧嘩別れが気になっていた健一が陽子に電話すると、意外にも陽子は素直に謝ってきた。またいい雰囲気に戻る二人。その夜健一が警備員のバイトで巡回していると、重役室に人の気配がした。部屋を覗くと、開きっぱなしになった窓の側に土屋部長(中野誠也)が。ただならぬ雰囲気を察した健一は部屋に居座り、なんとか自殺を食い止めようとする。そのうち土屋も落ち着いて来て、二人は酒を酌み交わす。

健一と陽子が電話で話すシーンが良かったです、甘酸っぱくて。今じゃ携帯だのメールだのあるから、そりゃ恋愛の進展も速いよね。昔は私も「今日○時頃電話するからね」ってあらかじめ決めておいて、その時間になったら家族に取られないよう、真っ先に電話に飛びついてたなあとか、玄関に電話があったんで、冬に長電話する時は、あらかじめ厚着したり小さい電気ストーブ用意したりしてたなあとか、色々思い出しちゃった。陽子はましてや寮の呼び出し電話だもんね。でもそういう障害(?)があるほど、燃え上がるような気がするんだけどな。それにしても陽子って、今思うとかなり性格悪いよね。若い娘特有の潔癖さと傲慢さなんだろうけど、これがこのまま年取るとキツいと思いますよ。


うわ、パックマンだ!

車が一番時代を感じるなあ。

「本日の佐々木すみ江ショー」(根岸季衣が退院して来ました)
耕一「お母ちゃん、今日あいつに優しくしてくれて、ありがとう。おやすみ。」
愛子「…そんな甘っちょろい事言ってていいのかい。あたしだって、帰るそうそう嫌な事言うほど意地悪くないけど、このままでいいわけないからね!」
耕一「…おやすみ。」
このセリフの言い方の意地悪さ加減ったら!あまりの恐ろしさに背筋が凍ったわ!そして小林薫はやっぱり男らしいわ!